ターリバーンへの非難決議案、ならびに付帯決議として「サーレハ政権承認を外務省に求める参議院決議」を行う、参議院決議
ターリバーンへの非難決議案、ならびに付帯決議として「サーレハ政権承認を外務省に求める参議院決議」を行う、参議院決議
ターリバーンによるシャリーアの厳格適用と、それに伴って生じるマイノリティや女性、世俗主義者への抑圧は極めて酷いものである。我が国は、そしてその立法府たる本国会は、非民主的かつ抑圧的、近代的人権観念の一切が通用しない反動的な圧政が存在することを、人道上の危機と認定し、ここにターリバーンへの非難を行い、反タリバン勢力への支持、ならびにサーレハ暫定大統領の政権を承認することを、外務省に求めることを、決議する。右決議する。
理 由
ターリバーンの統治方法は、シャリーアの厳格適用と、一切の民主的手続きを経ない全体主義体制、マイノリティや女性、世俗主義者への抑圧の上に成り立っており、およそ主権国家の体を為していない。また、この抑圧的反動政府に対抗する、アフガニスタン人民の正当な政府が未だ存続していることを鑑み、この正当政府への支持を継続することこそが、反テロの姿勢、世俗主義の姿勢、自由と民主主義を護持する姿勢の厳然たる表明であり、我々が示すべき姿勢である。また、ターリバーンを支持する勢力は、およそ自由で民主的とは言えない勢力や、世俗主義的か疑わしい勢力であり、我々が共有する基本的概念と相容れない勢力である。
我々は、このような世俗主義の危機、人道上の危機、自由と民主主義の危機に対し、毅然とした対応を取るべく、外務省に対して求める決意である。
よって本院は、ターリバーンへの非難を決議し、付帯条項として「サーレハ暫定政権の承認を外務省に求める」ことも決議する。右決議する。
以上が、本決議案を提出した理由である。
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